2009年11月18日水曜日

長崎の原爆

1945(昭和20年)8月9日長崎に原子爆弾が落とされた。これにより一瞬にして街は壊滅的な被害にあった。死者・重軽傷者を合わせると148,793人にも及んだ。この検視はほとんどが原爆直後の混乱期に、被災地現場で行われたもので、即死状態の氏名不詳、性別不詳といった、いわゆる身元が判明しない死体も約2000体に及んでいる。
唯一の被爆国である日本は、たったひとつの原子爆弾=核兵器がもたらす被害を身をもって感じている。そのため、このような悲しみを経験するのは長崎で最後にしたいと、核兵器のない時代を実現しようと訴えている。
しかし、今もなお、アメリカ・中国・ロシア・イギリス・フランスなどの核兵器を保有する国があり、インドやパキスタンも核実験を実施するなど、核兵器をなくそうとする努力を無にしようとする動きがある。
アメリカ・イギリス・ロシアは、1996年9月の包括的核実験禁止条約(CTBT)の採択後も、臨海前核実験を続けている。三ヶ国とも臨海前核実験は、①核爆発を伴わないのでCTBTに違反しない。②この実験は核兵器の信頼性と安全性を確保するのが目的であるとの理由で国際社会の批判を無視して実験している。

このようなことをふまえて、私の意見は、核兵器を完全に世界からなくすことは不可能だと思う。この前のゼミでこのことについてディスカッションした時、ほとんどの人が「不可能」という意見を持っていたのも仕方がないと思う。原子爆弾が投下されたのは私たちが生まれる前のことで、資料などからしか当時の現状が見れない。多大な被害をもたらすことを知っていても、きっと私たちには想像できないだろう。そのくらいの威力を持つ核兵器を持っていたとしたら・・・その国は戦争になったとき、使わないとは言い切れないと思う。条約などを結んで表では「核兵器をなくそう!」と言っていても見えない裏側の部分で持ち続けているのかもしれない。私は、世界から核兵器をなくすことには大賛成だが、きっと不可能に近いだろうという気持ちも同時にある。
唯一の被爆国である日本が先頭に立って訴えていくほかない。オバマ大統領が核兵器根絶を訴えているのを聞いて私はとてもいいことだと感じた。核兵器は大量虐殺の道具でしかないと思う。保有していても絶対に使わないで欲しいと願う。




参考HP
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/